エルメス の特徴
-
エルメスの歴史
エルメスは、1837年に馬具職人「ティエリ・エルメス」がパリで馬具工房として創業したのが始まりです。 その技術力の高さから、1867年にはパリ万博の馬具部門銀賞を授与され、それをきっかけとしてナポレオン3世やロシア皇帝など、貴族御用達のブランドとして発展していきました。 その後、自動車の発展による馬車の衰退を予見したエルメス社は、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移すことになります。 それからは革製品にとどまらず、時計、宝飾品、香水、ウェア、食器など、様々な分野に進出しており、確固たる地位を築き上げました。
現在でも馬具工房に由来する四輪馬車(デュック)と従者(タイガー)がエルメスのロゴに描かれてます。 主人が描かれていないのは ”エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です” という意味が込められているためだそうです。
エルメスのバッグは非常に高価
貴族御用達のブランドとして発展した影響なのか、エルメスの製品はとても高価です。 キャンバス製(布製)のバッグが、5万円から10万円で販売されてます。 また、革製ショルダーバッグになると20万円以上はします。 背伸びしないと一般庶民にはチョットきつい価格ですね。
エルメスの有名なバッグ『バーキン』という名を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。 このバーキンの平均価格は新品で100万円をかるく超えると思います。 高価なものになれば、300万超えもチラホラあるくらいです。 中古でも50万円前後からという普通では考えられない価格です。 バッグクリーニングするだけでも3万円から5万円は最低かかります。
インターネットでエルメスのバーキンが10万未満で販売されてるのを見たことがありますが怪しい限りです。 値段が高ければ本物というわけでもありませんが、価格設定が明らかにおかしいブランド品通販サイトもあります。 高価な品なので、偽物には気をつけてくださいね。
エルメスの腕時計
エルメスの腕時計の始まりは1920年からです。 自社で時計を完成させる為、1978年にスイスのビエンヌに新会社ラ・モントル・エルメスを設立し、本格的なスタートを切りました。 HERMES の頭文字 『 H 』 をモチーフにした Hウォッチ など、斬新なデザインも魅力のひとつです。 革ベルトモデルの発色、質感は革製品の加工を得意とするエルメスならではの上質な雰囲気があります。 気になるお値段ですが、バーキンやケリーなどのバッグよりは安いものの、それでも10万円前後からの価格設定です。
昔は機械式腕時計(自動巻き)でしたが、今ではクオーツ式腕時計がほとんどです。 時計の仕組みについては、機械式腕時計(手巻きと自動巻き)とクオーツ式腕時計をご覧ください。
エルメスの素材の特徴
新品価格が10万円以下の製品は、ほとんどがキャンバス素材(布地)からできてます。 それ以上の価格の製品であれば、だいたいは動物の皮革からできてます。 1997年よりエルメスのバッグ素材に加わった、雄の仔牛の革の細かい型押し素材(ヴォー・クリスペ・トゴ)、通称 トゴ が現在最も主流となっている素材の1つです。 模様や素材については、エルメスの素材と模様 でさらに詳しく解説してます。 結構な種類があります。 興味がある方はご覧ください。
エルメス の魅力と評価
-
フランス本国管理の高い品質
エルメスは開発から生産・販売まで一貫して本社で管理し、職人の手による価値の高い商品を送りだし続けてます。 パリの工房で厳選された素材から作られており、全世界のエルメス直営店で販売されてます。 そのため、創業当初から高い品質を維持し続けることができたわけです。
私はエルメスのバーキンの本物を触らせてもらったことがあります。 上品さと気品を兼ね備えた最高級品の輝きがありながら、見ただけでしっかりした作りであることが分かります。 滑らかな手触りで確かな質感があり、牛革でしたので多少ソフトな感じがしました。 あと、使い込めば使い込むほど ”アジ” が出てきそうな感じもしました。 全てを言葉では言い表せないほど素晴らしい逸品でした。
エルメスもヨーロッパのブランドです。 素材にもよりますが、湿気には弱いと思います。 エルメスのバッグは非常に高価なので、保管には十分気をつけてください。 詳しくはバックや財布等の皮革製品の保管方法をご覧ください。
高いブランドイメージがある
エルメスの製品はパリの工房で職人により製造されてるため希少価値があります。 そのため価格も非常に高く設定されてます。 貴族御用達のブランドから始ってますが、今でも富裕層の御用達ブランドと言えます。 これも高いブランドイメージを定着させてる理由の1つでしょう。 エルメスの製品にもピンからキリまでありますが、”エルメスを身につけてる” ってだけでなんだか上流階級のイメージがあります。 それくらい高いブランドイメージがあるってことです。
評価・評判のまとめ
バーキン、ケリー、エヴリン、ボリードなど、革製バッグは有名です。 あと、財布や腕時計などの小物にも定評があります。 職人の手による高品質な商品を送り出し続けることで、高いブランドイメージと商品の希少性を維持してる高級ブランドです。
エルメスのバッグを購入するなら、数十万円出すことになっても革製品にしたいというのが私の正直な気持ちです。 それだけの金額を出せる人にはオススメですが、私にはちょっと難しいです。 一般人には手が届きにくい超高級ブランド、それが私がもつ エルメス のイメージです。
■こんな人には エルメス がオススメ!
・追随を許さない高いブランドイメージの製品を身につけたい
・所持してるだけでステータスが高いように思われたい
・少々値段が高くても革製バッグを買うと決めている
・上から下まである程度のブランド品を所持してる(いろいろなコーデに合わせやすい)
・個性を出せるブランドが欲しい
■こんな人は エルメス 以外のブランドも検討してみて!
・エルメスを所持しても内面的な変化がなさそうに思える
・コストパフォーマンスに優れた製品を求めている
・高級ブランド品だと意識せずに使いたい