My ベスト ブランド ホーム » 機械式腕時計(手巻きと自動巻き)とクオーツ式腕時計 2種類のタイプ


機械式 腕時計

  • 機械式も更に2種類に大別できる

    機械式腕時計はゼンマイで動きます。 動く原理は、ブリキのおもちゃと同じです。 巻き上げられたゼンマイが、元に戻ろうとする力を使っています。 機械式時計は、人間がゼンマイを巻かないと止まってしまいます。 巻き上げる方法で2種類のタイプに分けられます。 リューズを使って手で巻き上げる”手巻き”と、ローター(振り子のような部品)が 腕の運動によって回転してゼンマイを巻き上げる”自動巻き”です。



    手巻き腕時計について

    機械式腕時計も初めは全て”手巻き式腕時計”でした。 アンティーク時計などの一部は今でも手巻き式が結構あります。 手巻き腕時計の前身は、今でも手巻きのイメージが根強い懐中時計です。 懐中時計は携帯するのに不便であるため、紐やベルトを取り付けるようになりました。 それが腕時計の始まりです。

    手巻き式腕時計は、手で一杯巻いて約30時間動きます。 よって毎日、竜頭を手で巻いて使っていたのです。 その後”自動巻式腕時計”が発明されますが、手巻き式腕時計との違いはローターという自動巻きする部品の有無で違いが分かります。



    自動巻き腕時計について

    自動巻き腕時計は、手巻き腕時計から進化しました。 自動巻腕時計を別名”オートマティック”とも呼びます。 腕時計の文字盤に 『Automatic』の文字が入っていたら、それは自動巻式腕時計の事です。 通称は車と同じく”オートマ”ですね。 手巻き腕時計が”マニュアル”だとすると技術が進歩して便利になったことがうかがえます。

    自動巻という名称ですが、腕に装着しないとゼンマイが巻き上げられません。 手巻き腕時計と比較すると勝手に巻き上げてくれるので自動という言葉がついてますが、腕に装着しない状態では、中の自動巻きする部品(ローター)が回転しませんから、勝手に巻き上げてはくれません。 自動巻式腕時計も手巻きと同じで、一杯巻いて約30時間動きます。 ですから2日間、腕から外すと腕時計は止まるわけです。

    自動巻き腕時計の高級ブランドといえば、ロレックスが有名ですね。 ロレックスもこの自動巻式腕時計で手巻き機能も付いてます。 毎日腕に着けている人は問題なくローターがゼンマイを巻き上げてくれます。 しかし、週末しか腕に着けない方は時計が止まってしまいますので、使用する時は”ねじ込み竜頭”を緩めて手でゼンマイを巻く必要があります。 ロレックスは自動巻式腕時計である限りローターが巻き上げるのが前提です。 よって、手で巻いて使う方はゼンマイ切れで修理しなければならない確率が上がります。 高級ブランドのロレックスですが、毎日つけておいた方がいいということです。



    どのくらい正確なのか

    残念ながら機械式時計の正確さは、クォーツ時計にはおよびません。 一般的なクォーツ時計と比較すると、クォーツ時計は機械式時計より約60倍正確とされてます。 機械式時計の中で優秀といわれるクロノメーター規格を通った時計さえも日差マイナス4〜プラス6秒です。 けれども、昔から正確な時計づくりに情熱を傾けてきた職人たちのロマンを感じたり、機械式時計は複雑で繊細なやさしさを持ってます。 そんな、やさしさや壮大な歴史を感じることができる製品だからこそ、今でも機械式腕時計は愛され続けているのではないかと思います。



    機械式腕時計をより正確に使う

    手巻き腕時計は、1日1回、同じ時間に最後までゼンマイを巻いた方が正確に時を刻むことができます。 自動巻き腕時計は、腕につけて1日12時間ほど動く様にしてください。 運動量(巻き上げ)が少ないと感じる方は、リューズを手で30回程度巻いて補いましょう。 出来るだけ同じようにエネルギーを与えることで、機械式時計は規則正しく動き続けることができます。


クオーツ式 腕時計

  • クオーツ式時計の歴史

    日本のセイコーは早くからクォーツ時計に注目しており、いち早く開発に着手しました。 クオーツ式時計は、時計業界を震撼させたセイコーの大発明です。 1967年に世界初のアナログ回路を用いたクォーツ腕時計のプロトタイプが登場しましたが、超小型化と強い対衝撃性が求められる腕時計ではクォーツの実用化は難行しました。 その後、1969年(昭和44年)に世界初の市販クォーツ腕時計となる『アストロン』がセイコーから登場しました。 当時の価格は45万円と、小型乗用車並みの価格でしたが、その後急速なコストダウンが進みました。 1970年代にはセイコーが特許を公開したことで各メーカーがクォーツ時計の製造に参入し、市場を席巻して 『 クォーツショック 』 と呼ばれる現象を引き起こしました。 1980年代までに、クォーツ時計の技術はキッチンタイマーや目覚まし時計まで応用されるようになりました。

    今では、クォーツ式時計なんて意識してない人の方が多いのではないでしょうか。 クォーツ式時計=電池で動く時計 という認識で特別なことは何もありません。 ロレックスの影響もあって、機械式腕時計の方が高級なイメージがあるくらいではないでしょうか。 しかし、オメガやカルティエなどの有名な高級腕時計ブランドでもクオーツ式腕時計がたくさんあります。



    現代の最新技術の結晶

    クオーツとは水晶のことです。 なぜ、水晶式と呼ばれるのか? それは、科学的なことからクオーツ式腕時計を説明する必要があります。 水晶は圧電体の一種であり、交流電圧をかけると一定の周期で規則的に振動します。 これを水晶振動子と呼びます。 クォーツ時計ではこれを応用し、アナログ時計の場合には時針の速度を調節し、デジタル時計の場合はその信号を電気的に処理して時刻を表示してます。 ゼンマイで巻き上げる機械式腕時計では1秒に10回転が最高の精度(振動数)でしたが、水晶振動子を利用するクオーツ式腕時計では1秒間に3万回以上の精度(振動数)を得ることができます。 したがってクオーツ式 腕時計は非常に高い精度を誇ります。 また、電池で動くので、常時身につけてる必要もなくなりました。



    クォーツ腕時計の精度について

    クォーツ腕時計は、水晶の規則正しい振動を利用し、モーターを制御して針を動かし、時間を表示します。 一般的なクォーツ時計の誤差は1ヶ月で15〜30秒程度であり、特に精度の高いモデルでは1年で数秒程度です。 実に機械式時計の60倍もの正確さです。 時計の精度だけを比較すると、機械式腕時計では相手になりません。



    電池交換の目安

    新品の電池交換をした時点から電池や機械の種類によって、1年から3年動くといわれてます。 電池の寿命で止まる場合には、機械によって秒針が2秒おきや5秒おきに刻む機能を持つ時計もあります。 また、急に止まってしまう時計や遅れの症状が出る場合もあります。 そうなってしまった場合はお早めに電池交換してください。 止まったままにしておくと内部の機械に悪影響が生じる場合があります。 電池の寿命より早くとまる場合は、分解掃除や修理の必要な場合があります。


ブランドの特徴や強みの比較
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